時を越えて君に
「武藤君はあれかね?

勉強が趣味なのかね?」



茜はぐいぐいと顔を近づけ、右に左に首を傾げた。



湊は顔をそらし、再びため息をつく。




(だから来たくなかったんだ…)




だるい、めんどい、かったるい。




この三拍子をこよなく愛する湊にとって、茜の絡みほど疲れるものはないのだ。




「んなわけないだろ…

単に宿題をしにきただけだよ」



「おお、宿題。

それは感心感心♪」



「………そうゆうお前は?」



「むむ?

気になるかね?
気になるのかね?」



「べつに『そう!気になるのなら教えてしんぜよぉ!』」




人の言葉を聞かない。


これはもはや彼女の特技と化している。
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