妹なんていらない
………まあ、妹がどこの高校を選ぼうとどうでもいいさ。




美波はパーフェクト超人。



俺は普通の男として平凡に生きていくつもりだからな。




「先輩!
おはようございます!」



と、自分の人生にビジョンが見え始めた頃、目の前に一人の女の子が。




肩までの髪に、くりっとした大きな瞳。



そして、俺の肩くらいまでしかない身長。



見た目は今日から中学生、と言ってもおかしくないくらい幼い。




「うーす…」



「あれあれ?

先輩、お疲れモードですか?」



「ああ、ちょっとな…」



「………ああ、分かった!

また漫画やらゲームやらで夜更かししたんですね!?

ダメですよ、夜更かしはお肌に悪いんです!!」



最後の一文は女の子に言うべきじゃないのか、おい。



男の俺が、肌に悪いから、とか言って早寝したら気持ち悪いだろうが!



ああ、想像したら気持ち悪くなってきた…。
< 10 / 317 >

この作品をシェア

pagetop