妹なんていらない
雨宮薫の人気は絶大なものだった。



これまで我が校を代表する美少女といえば、言いたかないがうちの妹、高橋美波だ。



それに劣らない美少女の登場。



受験やらなんやらで荒んだ心の三年生にとってはストレス発散、もといイベントは大歓迎なのだ。




噂によると、お前高橋美波派?雨宮薫派?、とかいうアンケートが転校初日に行われたとかどうとか。





     □




「兄、としては心中穏やかではないか?」



「穏やかだぞ。

ただ、やかましいのはあんまり好きじゃねぇ」




放課後、鞄に教科書をしまいながら俺は勇人と雑談していた。



こいつ、部活はいいんだろうか。



主将なら主将らしくグラウンドに一番に出てくるぐらいの気持ちでいてほしいもんだが。
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