妹なんていらない
鞄に教科書をしまい終えた俺は、明日の時間割を確認してから鞄を持った。



椅子をなおし、教室を出ようと教室の扉へ足を進める。




「高橋くん」




そのときであった。



転校生、雨宮薫に声をかけられたのは。




「雨宮…さん?」




クラスの連中のほとんどは部活やら役員会やら勉強やらで教室を出ていってしまった。



今、教室にいるのは俺と雨宮さんの二人きり。



健全な男子高校生ならこのあとの展開を告白だとかなんとかと妄想するかもしれない。



しかしまあ、俺はそれに該当しない。



美少女を苦手とする男子高校生。



あまり健康的とは言えないのかもしれない。
< 115 / 317 >

この作品をシェア

pagetop