妹なんていらない
「あ、みぃちゃんだ。

それじゃあ先輩、私、先に行きますね」



「おう、またな」




そう言って千鶴は美波のもとへ走っていく。



ちなみにみぃちゃんとは美波のことだ。



この、佐山千鶴とゆう少女は、仲のいいやつをあだ名、とゆうか、愛称で呼ぶ。



つまり、千鶴と美波は仲がいい。





………何故だ、理解に苦しむ。



あんな性格のひねくれまくったやつのどこがいいんだ?



俺だったら友達になんて絶対ならない。



妹じゃなかったら一生口を聞かない、とも言い切れる。
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