妹なんていらない
「責任…とってよ………」




………責任?



何故、俺が、どうして、責任を。




「んな責任だなんて大げさな…」



「わ、私は心にふかぁい傷を負ったの!!!」



「知るかっ!!!

自業自得だろうが!!!」



「う、うるさい!!!

責任とれ!責任とれ!責任とれぇぇー!!!」




美波は子供みたいに駄々をこねて言った。



その仕草がいつもと違い、あまりにガキっぽかったので俺は少し驚いた。



いや、こんな状況で言うのもあれだが、初めてこいつが年下だって思えたよ。




ってかブンブン腕を振り回すな、あぶねぇだろうが。
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