妹なんていらない
「あ、先輩!」



進路指導室。


その扉の前に何故か千鶴が立っていた。



「お前、どうしてここに…?」



「あ、雨宮先輩が知らない男の人に腕を掴まれていたのが教室から見えて………」




…なるほど、俺と同じか。



進路指導室のドアに目を向けた。



この中に雨宮と先生、そして父親がいる。



中では多分、雨宮の進路について話し合われているのだろう。




「…ふむ、進路相談、というには穏やかじゃないな」



「お前、いたのか…?」




いつの間にか勇人が後ろに立っていた。



こいつ、本当に突然現れるよな…


多分、俺が教室を出たときについてきてたんだろうが。
< 314 / 317 >

この作品をシェア

pagetop