妹なんていらない
「あら、純一くんおはよう」



「おはよう、母さん」




リビングに入ると、四十代だというのに、まだまだ二十代後半に見えかねない女性が朝食を並べていた。




これが俺の母さん。



といっても義理のな。




俺だって高校三年生。



もう十七歳なのだ。



義理だからって、母さん、と呼ぶことをためらうほど子供ではない。



家族が安定するように形は大事にしていかなきゃいけない。



それがわかんない俺ではない。
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