先生なんかじゃない



去り際にポンと頭を撫でて、こっちも振り向かずに体育館を出ていく。

ほら、その背中だけで私を惹き寄せて離さない。



あ〜ぁ。
まずいよね、こんなの。




「篠原先生。もっと厳しくしてもらわないと」


「ひっ…!す、すみませんっ!」



後ろからいきなり出てきた剛先生。

同じ体育担当なんだけど、でっかくて黒くて熊さんみたいなんだ…



「あいつらはもう三年なんですから。いつまでもフラフラしてるとあいつらのために良くないんです」


「はい、わかってます」


「それにしても…、ホントに篠原先生は子供みたいですね。校則違反ですけど、あの厚化粧の女子生徒たちの方がよほど大人だ」


「あ…、はぁ」



グサっ←(泣)





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