先生なんかじゃない
でも、そうだよね。
私はここの先生なんだもん。
見た目は追い付かなくても、あの子たちと同じ位置には立てないんだ。
放課後の玄関前。
制服姿の女の子たちが、短いスカートをヒラヒラさせながら通り過ぎていった。
ちょっと、うらやましい。
はぁ〜…
「彩夏も制服着ると、すんげー可愛いんだろうな」
「えっ!か、梶尾くん!」
ポカッ!
痛っ!
な…なんで叩かれた!?
「オレが下の名前で呼んでんのに、なんでお前は名字なんだ」
「なんでって…」
っていうか、そっちこそなんでいちいち叩くのよっ!
私の頭にあごなんて乗せて、いかにもチビ扱い。
「お前さ…、今日オレらが教室戻った後で、剛に怒られてた?」
「えっ…」
頭を傾げて下げた眉。
もしかして、心配してくれてたの?