許嫁
王子が私たちを探している。


会場にいなかった王子がなぜ・・・?


考えるまでもない。


彼らの仕業だ。


彼らが私達のことを王子に進言したからこんな事態に陥っているのだろう。


黙っていてくれると思ったのにとんだお門違いだった。


「今、王都からこっちに捜索隊が向かっているんだって」


「へぇ・・・・」


「まずいのが、捜索隊の探している人物って言うのが『剣術に長けた娘』らしいの」


思考能力が著しく低下している頭にミリアは追い打ちをかける。


「『娘』・・・って完全にバレてるよね」


やっぱり名乗るべきではなかった。
< 122 / 123 >

この作品をシェア

pagetop