教師失格☆恋事情


「ただのサボりならもう帰りなさい。」

「サボりじゃねぇよ」


「………」


紀之に背をむけた先生が、引き出しから必要な物をテーブルに並べていく。


「佐山、手、出して」



普段の先生からは想像もできないくらい手際よく、私の手に包帯が巻かれた。


「手慣れたもんだろ?」


「…ちょっと大袈裟です。」


笑いながら片付け始めた先生のシャツに滲む赤い色。



「先生もケガしてるじゃないですか!」


「これくらい大したことない。」


「さっき、私をかばったから…」


「気にするな。教師としてあたりまえだろ」


「でもっ…」


「さすが、佐山さんは優等生なだけあるなぁ。自分のためにケガしちゃった先生を放っておけないんだ…。」


紀之っ…

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