不愉快なＯＬ"Ａ"

一流血統書つき猫"Ａ"〜グリーンアイド･キャット〜

あらっ。



あたしの尻尾にゴミがついてますわ。



すぐにとらなければいけない･･････だってあたくし、一流なのですから。


あたくしの種族には、長い歴史があるのですよ。


遠い伝統を重んじる国で生まれた、我が種族。



その中でも選ばれたあたくし達は、優雅な家庭のみが飼うことを許されたのです。



権力の象徴として、あたし達種族は崇められたのです。



またあたくし達の････････



"優雅な毛並み"



"ビビッドな目"



"華麗なる美しさ"



は････････他の種族と比にはできませんのよ。




フフフン♪



あらっ。



また毛にゴミがからまっているのぉ！



ナメナメしなきゃいけないわ！




あらっ？




フフフっ、今日も汚い野良猫の奴ら、食べ物探してさまよってるわ。



なんて、汚らわく･･････下品な輩なの。



まぁ･････ああいう、血統書もないノラは、彷徨って飢え死にしちまえばいいのよ。




汚らわしいったら、この上ないのではなくて！？