きみ
今日はバレンタインデーなのだ。

男子の態度も、女子の態度もいつもと違うであろう。

「とゆみィ。はい」

「ぁりがとぅ。うちも。はい」

「ぁりがとぅ」

「ねぇ。とゆみ来たよ」

「誰が?」

「とぼけるなよ。矢田君だよ。愛しの矢田君」

「別に、愛しくないし!」

「そんなこと言って!」

「あ、そうだ。矢田ぁ」

「何?」

「何?これ?」

「昨日助けてくれたお礼。大丈夫。チョコじゃないから」

「ヒューヒュー」

「開けてみろよ」

「シャーペンとシャー芯かよ」

「なんか手紙入ってねぇか?」

「矢田。読んでやれよ」

私は

゛この間は助けてくれてぁりがとぅ。本当に感謝してます。゛

と書いた手紙を一緒に渡した。

キーンコーンカーンコーン

「席付いて」

と注意する学級委員。

「チョコどぉしよう」

「別にばれないでしょう」

「そーかな」

「うん。」

「本当にどぉしようチョコ。しかも今日国語あるじゃん!ねぇ、今日って持ちけんあるかなぁ?」
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