桃色ドクター



「香織先輩~!飲み過ぎです!」


近所の居酒屋で深夜まで飲んでいた。



「恵理ならわかるよね~!この気持ち」



私は恵理の首に手を巻きつけて、頬に顔を寄せた。



「私が偵察に行きましょうか?最近腰が痛くって。まぁ、エッチのしすぎですけど」



恵理は会社の同期の男の子と社内恋愛をしていた。

かわいい後輩の幸せを妬んだりはしない。



「いいね~幸せで。でも、あの病院は危険だからだめ。恵理も好きになるよ」


「大丈夫ですって!先輩とはいつも好みが違うから」



3月になってもまだ瀬名先生から連絡がなかった。



はっきりと答えが出るまで返事をしないつもりなんだろうと思う。


だから、やっぱり私はただ『待つ』しかない。





< 112 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop