桃色ドクター



つくづく・・・・・・待つって辛い。



自分に何の決定権もない。

あるとすれば、待つか待たないか・・・それだけ。




「まぁ、ホワイトデーには連絡ありますよ!絶対!!」



焼酎お湯割りをロックで一気飲みする後輩を見て、負けてたまるかとビール一気飲み。



「こんな姿見たら、きっと冷めるよね~。瀬名先生も」




そう言いながらも、心の中では違うことを考えていた。


瀬名先生なら、どんな私を見ても、受け入れてくれる気がした。



こんなみじめな私も、弱い私も、全部を愛してくれるって。




それが『運命』を感じちゃった私の勝手な安心感だった。





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