桃色ドクター



ゆっくりと顔を上げる。



そして、しゃがんだまま首を傾けて、にっこりと微笑んだ。





どうしてだろう。

言葉なんていらなかった。



何しに来たの?



どうしてここにいるの?



今までどうして連絡くれなかったの?




ずっと待ってたのに・・・・・・





言いたいことたくさんあるのに、言葉なんて出なくて・・・・・・




私はただ大声を上げて泣きながら、瀬名先生の体にしがみついた。






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