桃色ドクター
受付嬢は、由美子さんが元婚約者だと知り、自分もずっと好きだったと告白。
仁ノ介は、別に過去に受付嬢に手を出したことはなく、思った通りの誠実な男だったってことで……
一件落着?!
「これって、一件落着って言うの?」
「さあな。でも俺と香織がラブラブだから、これで良かったんだよ」
にっこりと微笑む仁ノ介。
あんな状況の後だとは思えない甘い穏やかな空気が流れていた。
「しかし……修羅場って感じだったなぁ」
「何、他人事みたいなこと言ってるの?仁ノ介のせいじゃん」
私は、意外にガッチリとした仁ノ介の胸に顔をくっつけた。