桃色ドクター



「本命だって思っていいの?」



私の渡した紙袋を顔に近付けて、おどけたような顔をした。




向かいのコンビニの自動ドアが開くたびに、バレンタインキッスが流れているのが聞こえる。



懐かしいバレンタインの名曲。




「お世話になったお礼です」




「素直になれよ」






今まで聞いた声の中で一番低く、一番かっこいい。







私は抱き寄せられていた。




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