幸せでした・・・
昼休み――



いつもなら説誘ってくれるのに!!!


「舞、説君と食べないの?」


恵里香が話しかけてきた。


「いないの・・・。」


「それなら一緒に食べない?」


「いいよ。2人に悪いし・・・。それと説のこと探してみるからさ!」


「わかったぁ♪じゃあ後でね!」


「うん。」


あたしは屋上へむかった。


心の中で瞳と一緒にいないことを願いながら走り続けた。


けれど・・・思いとは逆だったんだ。


「アハハ♪」


「うけるだろ!!!」


声が聞こえる・・・。


見なくても分かった。


説と瞳が一緒にいることを・・・。


のぞいてみると・・・2人が一緒にお弁当を食べてた。


「・・・アハハハハ・・・。」


自然と笑いが込み上げてきた。


「あたしのことスキじゃなかったんだ・・・説は・・・。あたしだけがスキだったんだ・・・。

あのときスキだって言ったのにね・・・。」


そう思うと涙が溢れてきた・・・。


そしてその場を離れるために走った。


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