幸せでした・・・
あたしは走った。


自分でも分からないけど・・・なぜか走れたの・・・。


力を振り絞って・・・。


風になったみたい。


今頃スキ・・・?


笑わせないでよ・・・。


あたしのこと疑ってたくせに。


振ったくせに・・・。


勝手だよ。


そして知らないうちに家の近くの公園に着いてた。


見渡すと子供ばかり。


ボールで遊んでる子や砂遊びしてる子。


あたしは近くにあったベンチに座った。


疲れた・・・。


そして・・・


涙がこみ上げてきた。


「もう遅いよ・・・。あたし・・・あたし死ぬのに・・・。」


すると小さな女の子が近づいてきた。


「なんで泣いてるの?お姉ちゃん?なんで死んじゃうの?」


まだなにも知らない・・・純粋でかわいい女の子・・・。


いいなぁ・・・。


あたしも・・・。


戻りたいなぁ。


「お姉ちゃんはね・・・病気なの・・・。だから死んじゃうんだ・・・。」


すると女の子が泣き出した。


なんで??


「元気だしてね・・・。」
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