☆花咲く頃に.。.:*・°

駐車場までの道で、母がポツリと言った。

『父さん、手術する体力ありそうだから、大丈夫なんだ。』


……?

「治す手術じゃないって…この前お話、聞いたよね?」

『そーなの?』

何だかピントがズレている。

泌尿器の方の様子見だって、実際の話、様子見出来る程に生きられるのかすら、わかんないんだよ?

って話は、しなかった。きっと父が助かるって、それだけ思ってるんだろう…母は。


帰ったら、姉と話そうと思った。

買い物をして家に着くと、母が午前に書いたメモが置いてある。

《藤村君の家の前で草の整理をしています》

草とりしたんだねー。

お疲れ様ぁ〜。で……。

【藤村君】て、誰?


姉の帰りを待たずして、自分だけ夕飯を食べた。今日は何だか、とってもハラヘリンコだ。

「いただきます。」と一人で食べ始めると、母がアパートでもそうなのか?と聞いてくる。

「へ?そうだよ?何で?」

おかーちゃんは、いつでもドコでも、やらないからだって〜。

そう言えば、見たことがありません(笑)

今日もやっぱり観たいテレビがあったので、父に寄っているはずの姉を7時頃まで待つ。

コタツにハマりながら、待つ。

『ただいま〜。』

姉だ。父に寄ったら、やはり場所で迷ったと言う。

ジュースは要らないって言われて来たけれど、そんな事など知らない姉は、買って置いて来たそうだ。


「ねーちゃんさー、ここは一つ…携帯持とうよ。」

『え?買って来てくれたんじゃないの?』


キョトン。二回目。


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