☆花咲く頃に.。.:*・°

そうこうしている間に父の点滴が終わる。


終わる。終わ……おわ?


血が逆流始めました〜。担当ナースを呼ぼうとした時、歩いて来るのが見えた。

他の方の処置の隙を見て点滴終了を伝えると、もう一本あると言う。

てか、明らかに逆流しすぎな管に新しい輸液を馴染ませていた。固まってしまう事があるらしい。

『これは、消灯時間までに…終わるかなぁ?』

「俺は、ゆっくりでいいから。」

『早く落とすと、トイレの時、アレですよね〜?』

「うん、ゆっくりで、いい。」

もう一つの椅子には、読み終えたスポーツ新聞。要らないから捨てる所を聞いて捨てる様に頼まれ、ナースに聞くと

『あ、それ、良かったら頂けますか?こちらで使いたいんです。』

多分…オムツ系の処理?


【トイレ】の言葉に条件反射したのか、父のお腹が鳴る。

「トイレ行く?」

『うん。』

カラカラと点滴を連れて歩くのは、もう慣れたみたいだった。

父がいなくなった隙に、引き出しを開けて、日記を見た。

突然の告知の事は、何か書いてないだろうか?


何も変化無しの日記。

18日から後は記入が無い。

術前検査は、今日でほぼ終了。後は手術を待つだけだ。


前回の説明で、父がいたが為に聞きそびれた【余命】


父だけは聞いている…かもしれない気がした。


『明日も来るべ?』と聞く父に

「風邪ひきそーだから、わかんない。」

と言い残したら、父はメール打つからって言う手真似をした。


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