この世界で君を愛す
「いや~!上田さんも未知さんもお似合いですよ~!あっつい!あっつい!」


正木君がヒューヒューと口を鳴らす。


「お前はたちの悪い中学生か!」


…と突っ込む渉は顔が赤かった。


「俺もいつかは真奈美さんと…。」


遠い目をして妄想を膨らませている正木君の後ろから 真奈美さんが顔を出した。


「おわっ!真奈美さん…今の聞いてました…?」


「なんの事ですか?」


真奈美さんはキョトンとしている。


渉がニヤリとして真奈美さんに言った。


「実は正木が…いつか真奈美さ……もがっ…。」


正木君に口を塞がれてもがく渉を横目に 私は改めてお礼を言った。


「真奈美さん。今日は本当にありがとうございました。真奈美さんのお陰でこんなに素敵な結婚式ができて…。私 本当に幸せです!」


そして私は深く頭を下げた。



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