天上のワルツが聴こえる
「当時、限りなくゼロに近く落ち込んだ出生率だが、しかし、それはゼロにはならなかった。そして、小数ではあるが、精神を病まなかったヒトもいた。やがて戦争は終結し、地球は緑を取り戻した。生き残った彼らは、環境に適応し、新たな歴史を刻み始めたのだ」
それは、アンドロイドの記憶にない情報だった。
「それでは何故、マザーは、ここの人々を解放しなかったのですか?」
「それが、最優先プログラムだ」
「純血種の保護、ですか?」
「外の人々は、変わってしまった。機械と融合しようとしていた時代は終わり、彼らは自然に身を任せた。だが、そのころの自然環境は最悪だった」
それは、アンドロイドの記憶にない情報だった。
「それでは何故、マザーは、ここの人々を解放しなかったのですか?」
「それが、最優先プログラムだ」
「純血種の保護、ですか?」
「外の人々は、変わってしまった。機械と融合しようとしていた時代は終わり、彼らは自然に身を任せた。だが、そのころの自然環境は最悪だった」