天上のワルツが聴こえる
聖堂の中は、壁も床も真っ白で、平衡感覚を失いそうな造りだった。
廊下が、迷路のように続いている。
少女はフロルの後について、ゆっくりと進んだ。
全てが真っ白でよくは判らないが、だんだん上の方に登っているようだった。
夕闇にほの白く映えたドームの内部に、向かっているのかもしれないと思った。
たくさんの扉をくぐった。
そして、湾曲した長い廊下の右手に最後の扉があった。
帰って来たんだ…。
少女は、ふと、そんな気持ちになった。
そうだ。
自分は、ここで生まれ、ここへ帰る。
だから、あんなに心魅かれたのだ。
廊下が、迷路のように続いている。
少女はフロルの後について、ゆっくりと進んだ。
全てが真っ白でよくは判らないが、だんだん上の方に登っているようだった。
夕闇にほの白く映えたドームの内部に、向かっているのかもしれないと思った。
たくさんの扉をくぐった。
そして、湾曲した長い廊下の右手に最後の扉があった。
帰って来たんだ…。
少女は、ふと、そんな気持ちになった。
そうだ。
自分は、ここで生まれ、ここへ帰る。
だから、あんなに心魅かれたのだ。