天上のワルツが聴こえる
そう。

そこから、町並みが、ふっつりと途絶えていたのだ。

その向こうには、何もなかった。

ただ、砂漠が広がっているだけだった。

さっきから踏み分けていた砂は、ここから吹き込んでいたのだ。

「これが…果て?」

やっとのことで、少女が言った。

しかし、これはアンドロイドにも理解不能だった。

この世界の果てには、透明なドームが堅固な壁となって、外界とコロニーとを遮断しているはずである。

少なくとも、彼の記憶にはそうあった。

だが、実際、そんなものはどこにもない。

ただ、砂漠の砂嵐が吹き荒れているだけだ。
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