最後に初めまして。
最悪な偶然…。
正に悪夢としか言い様がなかったかもしれない。


『登が旅行?珍しい事ない?私、女友達と三人で来てるんだけど、登は誰と来たの?まさか女?』

「ああ…。そんなところだ。」

『どんな子?興味あるかも。ねぇ…どれ?』


相変わらず機関銃の様に良くしゃべるヤツだ。
真夕美は周りを必死に探していた。


『登っ。お待たせぇ。』

「わっ!」


古都が後から突然背中を軽く押しながら現れて俺は驚いていた。

真夕美の顔が一瞬すごい形相に変わったかの様に俺には思えた。


『へぇ~、こんな感じの子にまで手を出すんだ。ちょっと以外かも。』

『…誰?お友達?』

「うん…ある意味友達みたいなもんかな。」

『私、真夕美。登のベッドの中のお友達。彼…優しいでしょ?あれって誰にでもなんだから期待しない方がいいわよ。』

『えっ……。』

「真夕美!この子はお前等とは違うんだから。」

『何が違うの?どうせ遊びなんでしょ?登が本気になるなんて信じられなぁ~い。』


古都はこの場から逃げる様に走り去って行った。


「チッ。お前二度と連絡するなよ。」

『それって今度は本気…って事なの?』

「ああ…。そうかもな。」


俺は後を追う様に古都を探してた。
人込みが多過ぎてなかなか見つからなかった。

ヒロ達が居る所まで戻り事情手短に説明して、手分けして探す事にした。
この時俺の心の中は後悔と不安で押し潰されそうになっていた。
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