最後に初めまして。
粋な事をしてくれる。
俺はヒロと百合さんに深々と感謝したが笑い飛ばされて終わった。


『細かい事は気にせずパーッと騒ごうぜ。明日には帰るんだからさ。』


俺達は花火を見ながら遅くまでたわいもない話で盛り上がっていた。

日付が変わる頃この宴会もお開きになった。


「ヒロ、百合さんありがとな。助かったよ。」

『俺は昔から借りがあるし、百合にはこれから借りを作るからチャラでいいぞ。気にするな。』

『ですわね。あら古都さん寝ちゃったの?』

「疲れたんだろ。後で起して連れて行くわ。お二人さん…お疲れ。」

『明日な。お疲れ~。』

『おやすみなさい。』


俺は隣りで眠る古都の寝息を聞きながら星を眺めていた。

こんなに星は輝いてなかったが古都に逢った日も星を見てたな。

まだ何日しか過ぎてないはずなのに…懐かしい気がするな。


『う…ん…。』

「古都、ここで寝たら起きろ風邪引くぞ。」

『…うん…。あれっ?百合さん達は?』

「もう部屋に戻ったよ。俺達も戻るか?」

『…そうだね。』


俺は古都の肩を借り部屋に戻って来た。

静かだけど俺の部屋とは違う空気の部屋に。


「シャワーでも浴びておいで。俺は入れないからどうぞ。」


うなずきながら古都は浴室に入って行った。

俺はベッドに倒れ込み読みかけの本をまた開いていた。
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