最後に初めまして。
帰り道は俺も古都も前の晩に一睡も出来なかった為、爆睡していた。
時折、ヒロと百合さんの笑い声が聞こえて来たが遠い意識の中で雨音があの夢を見させていた。
夢の中の俺はまだ幼かった。
雨が降っている学校からの帰り道、空地で段ボールに入っている捨てられた子猫を見付けた。
ひたすら泣き続ける子猫に幼い俺が声をかけている。
『どうしたの?』
違うこれは俺の声じゃない…。
誰かいるんだ。
そうだ…あの時そばに誰かいた。
『どうしてそんなにないているの?』
「泣いてなんかない。」
『ママがいなくなったから泣いているの?』
『あなたのママもいなくなったの?』
違う俺の母親じゃない…。
女の子…。
まだ幼い女の子。
『私もいっしょに泣いてあげる。』
顔が…
顔が良く見えない。
「きみはだれ?」
『私?私の名前は…
さ…――だよ。』
何だって聞こえない。
もう一度教えてくれ、君の名前は?
『――ぼる?登。起きてもうすぐ着くから。すごい汗…大丈夫?』
「…ん。ああ…。家に着くのか?」
外はやはり雨が降っていた。
「ヒロ悪い古都を帰りに降ろしてくれないか。この足じゃ送れない。」
『ありがと。また明日連絡するから…。』
そう言って古都は帰って行った。
雨の降り頻る中、俺は冷たい部屋に帰って来た。
時折、ヒロと百合さんの笑い声が聞こえて来たが遠い意識の中で雨音があの夢を見させていた。
夢の中の俺はまだ幼かった。
雨が降っている学校からの帰り道、空地で段ボールに入っている捨てられた子猫を見付けた。
ひたすら泣き続ける子猫に幼い俺が声をかけている。
『どうしたの?』
違うこれは俺の声じゃない…。
誰かいるんだ。
そうだ…あの時そばに誰かいた。
『どうしてそんなにないているの?』
「泣いてなんかない。」
『ママがいなくなったから泣いているの?』
『あなたのママもいなくなったの?』
違う俺の母親じゃない…。
女の子…。
まだ幼い女の子。
『私もいっしょに泣いてあげる。』
顔が…
顔が良く見えない。
「きみはだれ?」
『私?私の名前は…
さ…――だよ。』
何だって聞こえない。
もう一度教えてくれ、君の名前は?
『――ぼる?登。起きてもうすぐ着くから。すごい汗…大丈夫?』
「…ん。ああ…。家に着くのか?」
外はやはり雨が降っていた。
「ヒロ悪い古都を帰りに降ろしてくれないか。この足じゃ送れない。」
『ありがと。また明日連絡するから…。』
そう言って古都は帰って行った。
雨の降り頻る中、俺は冷たい部屋に帰って来た。