赤い糸の繋がる先
そして暫く男二人でいつものように話をして笑い合った。
「なぁ…義樹、さっきの話なんだけど…」
俺は不意にさっきの話を振った。
いきなりだったためか義樹は一瞬不思議そうな表情を浮かべたが直ぐに思い出したのか苦笑いのような表情を浮かべた。
「ああ…もういいよ。後はゆきちゃんの気持ち次第だからな…」
苦笑いのような笑みを浮かべたままの義樹の表情は何処か寂しそうな目をしていた。
「…確かにそうだけどよ、お前なら大丈夫だって?」
大丈夫って言う保証は俺には全く何処にも無かった、だけど気持ちはいつかきっと繋がる時が来る。
「有り難うな、雄」
俺の言葉を聞いて義樹は嬉しそうに笑っていた。
幼い頃から見てきた笑顔なのに今日の笑顔は何処か違うような気がした。
『…〜♪〜♪〜〜♪〜…』
その時だった聞きなれたメールの着信音が辺りに響く事無く流れ出した。