さよならとその向こう側
〜〜♪
携帯電話を見つめたまま考えていると、突然メールが届いた。
実かも!?
慌てて内容を確認してみる。
【彩夏大丈夫?
まだ神田助教授に連絡とって無いの?
自分自身の為にも、今のままじゃダメだよ!!
勇気出して確かめるんだよ!!
頑張って!!】
それは、志乃からだった。
絵文字が一切無いシンプルなメール。
仕事の合間に、ばれない様にメールしてくれたんだってすぐに分かった。
そっかぁ。
そうだよね、確かめるって決めたんだ。
「ありがと、志乃。」
どんな結果が待っていても、私は前に進まなくちゃ!!
そう気合いを入れ直し、通話ボタンを押した…。