さよならとその向こう側
ゴールデンウィーク真っ最中。

当たり前だけどショッピングモールはお客様で賑わう。


「ありがとうございました。」

精一杯の笑顔で一礼する。


普段はあまり混雑しない私の働く店。

でも、こんな日は飛ぶように下着が売れる。



「お腹空いた・・・・・・。」

時計を見ると午後2時を回っていた。


私の小言に気付いた店長が慌てて駆け寄ってくる。

「ごめんね綾ちゃん。もう休憩入っていいよ。」

小柄な店長は私より一つ年上のかわいらしい女性。


きっと店長だって休憩したいだろうな・・・・。

だけど、店をアルバイトの子だけに任せる訳にはいかないから、店長と二人で休憩に入る事は出来ない。

なるべく早く戻って来てあげよう。

そう思い、遠慮せずに休憩に入る。




亜沙美か敦がいるといいな。

そんな事を考えながらカフェテリアへ向かった。



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