さよならとその向こう側
仕事も辞めてしまおうかと何度も考えた。


佐和田教授の顔を見たくなかったから。



だけど、辞めてしまったら…実に忘れられてしまいそうで…。
もう私のアパートに来てくれない気がして、怖かった。



どんな形でも、毎日実と顔を合わせられる職場を離れる事が出来なかった。




< 78 / 403 >

この作品をシェア

pagetop