幼なじみ〜first love〜
「帰れないって…サッカー部に入ったの?」




「うん」




俺の返事を聞いて、絢音はすごく嬉しそうにベッドの上に転がっている。




「むきゃ~っ」




「そんなに嬉しいのか?」




「決まってるじゃない。頑張ってね!きっと蒼ならすぐにレギュラーになれるよっ」




応援してくれるのは

嬉しい



でもちょっとぐらい

残念そうな顔してくれよ




一緒に帰れないのに




「あぁ…頑張るよ…」




人の気も知らずに、ニッコリ笑顔のおまえ。




「…明日から気をつけて帰れよ?変なヤツに付いて行くなよ?真っ直ぐ帰るんだぞ?知らない人からお菓子もらうなよ?」




「あたし…小さい子じゃないんだから…」




「レベルは同じだろ?」




「はいはい。どーせチビですぅ〜」




心配だ……




俺の犬…じゃなくて絢音
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