幼なじみ〜first love〜
ケンは、ここ何ヵ月か美々に隠していることがある。




「言ってねぇよ…だって言ったら…」




「美々のヤツ、寂しかったんちゃうか?アイツ…シッカリ者イメージあるし、強がってるように見せてるけど、実は弱いやん…」




「何で遊也が…美々のことわかんだよ…」




ケンの顔が思い切り不機嫌になる。




「俺にヤキモチ妬くなやぁ…美々のことになると、本当にめんどくさいヤツやなぁ〜おまえは」




「…わりぃ」




「おまえ美々にちゃんと好きや言うたんか?好きか嫌いかわかんないって言われて、どーせショック受けて黙って帰ってきたんやろ?」




「さすがだな、遊也……」




「おまえと何年友達やってると思うねん…」




「…遊也……」




「電話せぇや…ちゃんと美々に言えや。4年も付き合ってるからって、ちゃんと言わんと伝わらん時もあるで?」




ピリリリリ…―――♪




ちょうどその時、ケンの携帯が鳴った。
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