幼なじみ〜first love〜
――…深夜0時、俺は倉庫作業の派遣バイトを終え、家に向かって歩いていた。
半袖から出る腕が、夜風で少し冷たかった。
星の見えない夜空の下。
――…カンカンカンカン…
踏切の音……
俺は、踏切の手前で立ちすくむ。
最終電車が通り過ぎるのだろう…
ガタン、ゴトン……――
電車が通り過ぎて、踏切が開いても俺は、前に進めなかった。
数人の酔っぱらいのサラリーマンや、派手な格好をした女が、踏切を渡ってく。
俺は、なんとなく家に帰りたくなかった。
沙羅は、きっと…俺の帰りを待っている。
早く帰らないと……
また不安にさせてしまう。
それでも足が重かった。
一歩が進めなかった。
「…こんなとこに…いるわけねぇのに……」
通りすぎる人々の中に
絢音の姿を探している自分がいた……
「…何してんだよ…俺…」
絢音は
この街にいない
二度と逢わないと
おまえに嫌われてまで
酷いことして
別れを告げたのは
俺なのに……
深夜0時…
おまえの姿を
探してる
こんなとこに
いるわけねぇのに……―――
「…蒼…っ…!」
いるわけねぇのに……
おまえの声が
聞こえたんだ
半袖から出る腕が、夜風で少し冷たかった。
星の見えない夜空の下。
――…カンカンカンカン…
踏切の音……
俺は、踏切の手前で立ちすくむ。
最終電車が通り過ぎるのだろう…
ガタン、ゴトン……――
電車が通り過ぎて、踏切が開いても俺は、前に進めなかった。
数人の酔っぱらいのサラリーマンや、派手な格好をした女が、踏切を渡ってく。
俺は、なんとなく家に帰りたくなかった。
沙羅は、きっと…俺の帰りを待っている。
早く帰らないと……
また不安にさせてしまう。
それでも足が重かった。
一歩が進めなかった。
「…こんなとこに…いるわけねぇのに……」
通りすぎる人々の中に
絢音の姿を探している自分がいた……
「…何してんだよ…俺…」
絢音は
この街にいない
二度と逢わないと
おまえに嫌われてまで
酷いことして
別れを告げたのは
俺なのに……
深夜0時…
おまえの姿を
探してる
こんなとこに
いるわけねぇのに……―――
「…蒼…っ…!」
いるわけねぇのに……
おまえの声が
聞こえたんだ