私の似顔絵描いて
でもその事は、夜が明けると忘れてしまった。


どうせ、石垣をのぼったか何かしたのだろうと思ったから。


日がたつと、その記憶の信憑性も無くなってきたような気もした。

彼女が曲がった道をひとつ間違えたのだ―――


そう思ってこの記憶を無くそうと思った。
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