ベイビーベイビーベイビー
「何だか本当にすみません」
冴子は佐竹に小さな声で謝った。
「いや、俺も丁度帰るところだったし。
とりあえず、君んちまで運転手さんに案内してあげてよ」
佐竹に言われた通りに、冴子はドライバーに自分のマンションのある場所を告げると、ドライバーは慣れた様子でカーナビを発動させた。
そうして冴子たちを乗せたタクシーは、深夜の東京の街をやっと走り始めた。
「佐竹さん、いつアメリカからお戻りになったんですか?」
順調に走り始めたタクシーに揺られ、幾分か平常心を取り戻した冴子は、思い出したように佐竹に尋ねた。