ベイビーベイビーベイビー
彰人はそのグッドタイミングに続こうと、急ぎ足で部内へ滑り込んだ。
しかしそのグットタイミングには、続きがあった。
その見覚えのある後ろ姿は、
「あ、小林さん!」
確認するよりも先に、彰人はこの幸運に、思わず声を上げた。
声を掛けられた真理江は、何やら急いでいるようであった。
歩みを止める事なく振り向くと、
「あ、小島さん! こんにちは」
と軽く会釈を返した。
この日の真理江は、相当急いでいるようで、彰人の事などお構いなしに足早に海外事業部の中へと進んでいく。
そんな真理江を追いかけるようにして海外事業部の中に入った彰人は、
「随分忙しそうですね!」
と真理江に笑いかけた。