ベイビーベイビーベイビー
「さあさあ、上がって上がって!」
妙子にせかされ、百合子は海からの風の通る開放的な和室に通された。
百合子は持ってきた手土産の菓子を仏壇に供え、手を合わせた。
そして座に着くと、妙子がこの日の為に用意した一級の新茶とお茶菓子を三人で味わった。
「すっかり麻美がお世話になっちゃって、本当にごめんなさいねぇ」
妙子は改めて感謝の言葉を口にした。
「やぁね。麻美ちゃんのお陰で、何だかとても元気が湧いてくるのよ。こっちが感謝してるわよ」
こざっぱりした性格の百合子は、相変わらず小切れのよい口調で答えると、
「私にはお母さんが二人もいて、本当にラッキーなのよねぇ」
当の麻美も、ケラケラと笑っていた。
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