私がまだ、青い時
だからこれからは彼一筋で行く!


そう誓って高校の門をくぐった。

知ってる顔が見つからなくて、不安なまま自分のクラスに向かう。

そこには昔からの親友、柚川未佑がいた。

「未佑(みゆう)!同じクラスだね!!」

後ろから親友に抱き付いた。

「あ、めぐ!
また一緒だねー♪」


「うん♪私の席どこー?」


と教室を見回した時、私の視線はある人をとらえた。


「健ちゃん...」


私の好きな人、羽田野健介(はたのけんすけ)がそこにいた。

「そーだよ。同じクラス。
やったじゃん?」

と親友はニヤニヤ笑って頭を撫でてきた。

「今度こそ、気持ち伝えなきゃね」


見つめていると、彼と目が合ってしまった。

久々に見る彼。

赤くなる頬を押さえながら会釈をすると、今まで話していた友達に断わってこっちに来た。


「同じ学校だったんだ?」


「うん。偶然だね」


もちろん偶然なんかじゃない。

前もって未佑に聞いてもらったの。


一緒の高校に行くために死ぬほど勉強したんだからね?

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