メトロノーム 【完】
ちょんと、右手にこうちゃんの左手が触れたかと思うと

それが合図かのように、初めて手をつながれる。



「七海。」

「ん?」

「俺の彼女になって?」



頬全体を手のひらで包まれる。

少しずつ近づく顔に目を閉じる。







・・・隼人

目を閉じて思い浮かんだのは隼人の笑顔だった。
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