メトロノーム 【完】
「・・?」
おでこに違和感を感じ、ビックリして目を開けると目の前にはこうちゃんの瞳。
おでこをくっつけたまま、こうちゃんが口を開く。
「今、元彼のこと考えた?」
「え・・・」
「どうなの?」
「・・・」
「元彼のこと、許せない?」
「うん。」
「信じられない?」
「うん。」
「でも、忘れられない?」
「・・・・・・うん。」
こうちゃんの質問に、ただ頷くしかできない私。
こんな時に。
こうちゃんとキスする時に隼人を思い出すなんて。
やっぱり私は最低だ。