Drop Piece
「わ…悪いから大丈夫です!」
「いえ!お腹いっぱいなのでっ」
そう言ってあたしにクレープを握らせた。
「ほんと……っ悪いですから!!」
「どうぞ!!」
目の前には美味しそうなクレープと女の子。
食べたい
でも悪すぎる
美味しそう
でも最悪だよ、あたし
ジレンマに挟まりすぎて頭から煙がでそうだった。
そこで思い付いた方法は1つ。
「よしっ!はんぶんこにしませんか!!」
「え?」
「全部はさすがに悪いです」
にこっ、と笑いはんぶんこずつ。
「なんか…お礼したいんですけど…あたし今バックがなくて…」
なんか、タレント性の欠片もないなぁ…、と反省したら女の子たちが「じゃあ…」と顔を赤くしながら口を開く。
「写真一緒に撮ってくれませんか?」
そのお願いに思わずぽかん、とする。
「それだけでいいんですか?」
「最高に嬉しいですっ!!」
首を取れちゃうぐらい縦に振る女の子に笑い掛けて、クレープを握りながら二人で携帯で写真を撮った。