Drop Piece
「えん……じゃないや、松井さんどうし……」
「どうしたの、じゃないでしょ!Jテレにマッハできなさいって言ったでしょ!!それなのに何こんなとこでクレープなんか食べてるの!?打ち合せがあるから、時間どおりに行かないと色んな人に迷惑がかかるでしょ!?」
かなりのマシンガントークに気が遠くなりそうになりながら松井さんにクレープを差し出す。
「ま…松井さんもクレープ食べる?」
「あら、美味しそうね………って光ー!!!!!!」
本当に松井さんの背後に不動明王が見えてきた。これから閻松井って呼ぼう…。
「ごごごごごめんなさい!!はいっ今行きます!!」
口を開けて、ぽかん、としてる女子高生さん達に手を振る。
「じゃぁ、クレープありがとうございましたっ!」
「…あっ!!光ちゃんも頑張ってください!」
「みんなも勉強とか頑張ってくださいー」
後ろからビシビシ殺気を感じ、振り替えると案の定閻松井さんで、急いで車に乗り込んだ。
車の中でこっぴどく叱られた。
「わかった?気を付けるのよ?」
「はーい…」
「あと光、無防備すぎるわ!どこに変装もしないで歩き回る女優がいるの!!」
だってなんも持ってなかったんだもん…、なんて言い訳しても鉄拳炸裂になりそうだったので黙っといた。