ウルフ
バーに近付くにつれてレイは、異様な視線を感じていた


【ヘルズバー】とバーの看板には書かれていた


『悪趣味な名前…』


ロボットが呟く


《ギィ》


レイは、カウボーイの映画風のドアを開いて中へ入った


中には、【いかにも】という沢山の輩がいた

そして一斉にこちらを振り向きレイを凝視した


『気味悪い…』


ロボットが独り言を言った


レイを凝視していた輩は、一時レイを見てまた元のように酒を飲み始めた


レイはカウンターの一番出口に近い所に座った


『レイってお酒飲めるの?』


レイはバーテンダーらしき人にこう言った


『あの…、ジュースってありますか?』


ロボットはやっぱりという感じで溜め息をついた


『ジュースだと?んなものねぇよ…』


【いかにも】という風なバーテンダーは、レイを睨みながら言った

『…ですよね』


レイは言った


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