ウルフ
賞金首が集う町
爽やかな風が心地いい道を一人の旅人と、恐らく旧型であろうロボットが歩いている


『レイ、次の町まであと4~5キロだよ』


ロボットが言った


『あぁ、わかった』


レイと呼ばれた旅人が返す


『次の町はどんな町かな~?』


『わかんない…、行ってみないと』


ロボットはそれから何も言わなくなった


しばらく歩いた所に看板が立っていた


【クジゴタウンへようこそ】


『着いたみたいだね』

ロボットが言った


町の中は静かだった


『誰もいないね』


『うん、人間の反応はあるの?』


レイはロボットに問う

『多数…』


ロボットが言う


『ならいいや』


レイは呟く


町はまるでカウボーイの映画に出てくる様な作りだ


バーと家が少しあるだけで、町と呼べるのか少々疑問に思えた


『バーには沢山集まってるみたい』


ロボットが言う


『行ってみるか』

『なんか変な町だね、レイ』


レイは町にある唯一のバーへと歩いて行った
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