ウルフ
『旅人さん…あれは禁術で蘇らせたばあさんなんじゃ…』


『禁術?』


レイは以前とホルスターに手をかざしている

『一年前、ばあさんが病気で死んでしまい、一人になってしまった私の元へ一人の旅人が訪ねてきたんじゃ』


『…』


『その旅人から教わったものが禁術なんじゃ…、ばあさんが生き返るならと思い頑張ったんじゃが…』


『失敗した…』


『あぁ…。その旅人が言うには、完全に禁術を完成させるには生贄が必要だと』


『生贄!?』


ロボットが言う


『なるほど…』


レイの表情は冷徹になっていた


『だからわしは…、この森に迷いこんだ旅人を…』


『生贄にした…』


『うっそ……』


ロボットが言う


『しかし、生贄を捧げた所であの様じゃ…、わしはもう数えきれない悪事を…』


『さっきのスープの睡眠薬もそのせいですか…』


『気付いていなすったか…』


『小屋に入った時から、少し血の臭いが強かったもので…』


『レイ凄い!』


ロボットが言う
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