※愛は送料無料♪〜Beautiful Love編〜
「あの、よかったら今度お店に来てください!」
「え?」
「サービスしますから」
「あ…いや…でも…男が花屋とか行きづらいなぁ」
蓮井サンはあたしの勢いに
少々気おされ気味にこたえる。
ついで口にした言葉に
あたしは思わず顔がほころんでしまった。
「それに花を贈る相手なんていないし…」
――花を贈る相手なんていないし。
蓮井サン、彼女も…
そしてたぶん奥さんも……いないんだ。
〜♪
と突然、蓮井サンの携帯が鳴る。
「ちょっとすいません」と断って
蓮井サンは電話に出た。
「はぁいっ、ありがとうございま〜す! すまいる急便、担当の蓮井ですっ!」
つい笑みがこぼれてしまう
いつものハイテンションな口振り。
なにげにあたし
蓮井サンのあの「はぁいっ」って言うトコ
可愛くて好きなんだよね。
つんつんっ…
すっかり蓮井サンの余韻に浸っていたら
突然、肘鉄を食らった。
そうだ!
忘れてた!
知佳サンの存在!!
慌てて知佳サンの顔を見ると
すべてお見通しといった表情で軽く息をついていた。
知佳サンは「先に乗ってるわ」と
半ば呆れたようにひらひら手を振って
配達車の運転席に乗り込んだ。